仕事がなかなか終わらないという悩み
仕事が終わらないのは自分の能力が低いから?と思っているマジメな方もいるかもしれません。しかし、仕事がなかなか終わらないという悩みは、実は多くの方が抱えているんですね。
ある調査では、休日に仕事をしてしまう人は50.3%となったとか。
休みの日に仕事をする理由は、「資料作成がおわらなかった」、「平日に早く帰りたい」等々。つまり、勤務時間内に仕事が終わらない人が多くいることがわかります。
また、仕事が終わらないのは個人の能力だけでない課題がある場合も。もちろん課題は仕事や人により異なりますが、いくつか共通してあげられる原因もあるため、それらについては対策を取ることが可能です。
仕事が早く終わる人と終わらない人の違い―①鞄の大きさ
仕事が早く終わる人は小さなカバン、仕事がなかなか終わらない人は大きなカバンを使います。
あなたが仕事で使っているカバンは大きいでしょうか、それとも、小さいでしょうか?
仕事がなかなか終わらない人は、実はたいてい大きいサイズのカバンを使っています。
分厚い提案書や使わないであろう参考資料も何かのためにとぎっしり詰め込み、移動時間に読むためと何冊もの本を入れ(結局読まない場合も多い……)、かなりの重量の荷物をつねに持ち歩きます(移動だけでへとへとになり、仕事の効率が落ちたりも)。
仕事が早く終わる人と終わらない人の違い―②仕事が早く終わる人は「海水浴仕事術」、仕事がなかなか終わらない人は「山登り仕事術」
今から、富士山に登ることを想像してください。
山に登るときは、自分の足で一歩一歩進む必要があります、当然ですね。
さらに、防寒着も用意しておかなければならないし、水や非常食、何かあったときのための用意も必要。
だから山登りをする人は、たっぷり服を着込み、大きなリュックサックに多くの荷物を入れて背負っていきます。
このようにすべて自分で背負い込む仕事の進め方を、「山登り仕事術」と言います。
すべて自分で背負い込まないと安心できず、他人に仕事を任せると時間がかかるしクオリティーも下がるから「自分でやらなければ」と考えます。
一方、仕事が早く終わる人は「海水浴仕事術」を実践しています。
浮き輪に乗って海に浮かぶと、波の力をうまく利用してラクに進むことができますよね。
それと同じように、自分の力を使わず、波の力、つまり周囲の力をうまく借りて仕事をすることを「海水浴仕事術」と言います。
海では、服を着たまま、バッグを持ったまま泳ぐ人はいません。動きにくくて危険だからです。水着やウェットスーツに浮き輪やゴーグルなど、必要最低限の軽装になります。
泳ぐときに服や荷物をとことん手放すように、人に仕事を任せることで、ムダな仕事時間が減るというわけです。
仕事が早く終わる人と終わらない人の違い―③仕事が早く終わる人は「ハイボール」 思考、仕事がなかなか終わらない人は「とりあえず生」 思考
仕事帰りの一杯。居酒屋に入ってドリンクオーダーを聞かれた瞬間、迷いなく「とりあえず生ビール」と頼んでいませんか?
このような人は、仕事時間が増え続ける傾向に。
「とりあえず生」と言う時点で、思考を停止させているからです。
「とりあえず生」が習慣、大げさに言えば「聖域」になっているのです。仕事にも、みんなが無駄だと思っているのに上司がやりたがる会議、みたいな、「聖域」がたくさんあります。
この聖域を「とりあえず」やり続けるだけでも、相当な時間が取られます。だから、仕事が終わらないのです。
一方、仕事が早く終わる人は、「聖域」に支配されません。
飲み会では、メニューを見て「これ面白そうだな」「これ何だろう?」と、自分が興味を抱いたものを頼みます。
大勢の飲み会で皆が「とりあえず生」だとしても、ハイボールを飲みたいときは、ハイボールを頼みます。
さらに、「ぼくはハイボールを飲みますが、皆さんは?」などと声をかけます。そうすることで、他の人もいろいろ頼みやすくなるからです。
会議などでも同じです。違う意見があれば「僕はこう思うのですが、皆さんはどうですか?」と、若手のメンバーや気が弱い人が意見を出しやすくします。
「聖域」だと思って当たり前にやっていることについて、 「なぜこの業務が必要なのか?」と問いかけてみると、省ける業務や、簡素化できる業務が案外あふれていることに気がつき、仕事時間を減らすことができます。
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